めうしのブーコトラ

絵:フリンゲル・ヨウハンネスソン
訳:菅原邦城
出版:ほるぷ出版

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アイスランドの民話です。
いなくなった雌牛を探しに行く怠け者で嫌われ者の息子。 無事雌牛を見つけますが、雌牛を盗んだトロルに追いかけられます。

物語のクライマックスというか一番大切なところはトロルに追いかけられる息子が、いかに雌牛の持つ力によって助けられるのかだと思うのですが、いかんせん絵が平和的すぎです。
とっても優しい色合いの色鉛筆画で、怖い筈のトロルでさえなんかのんびりとして見えます。 この本は絵を読んで楽しむというより、読み聞かせするというのがぴったりの作品だと思います。 もともとの民話も暖炉の前でお婆さんやお爺さんが子供たちに聞かせたりしていたのでしょう。