白雪姫 グリム童話集I

作:グリム
訳:植田敏郎
出版:新潮社

新潮文庫から3巻まで出ているグリム童話集の1巻目です。 この本は元々様々なテーマの童話がばらばらに並んでいてまとまりの無かった原本を、似たようなテーマの話をまとめ直したドイツのグリム研究者フリードリッヒ・フォン・デア・ライエン教授校訂によるものです。 という訳で似たような話が連続しているのですが、一つ一つ少しづつ違っているのが面白いです。 きっと地方毎に少しづつ違った話として伝わっているのを聞いて回って集めたんでしょう。

私が最も好きなのは『こわがることをおぼえようと旅に出た男の話』です。 みなが“ぞっとする”と言うのを聞いてどうしてもそれが分からない少しのろまな主人公。 ぞっとすることを学びに旅に出ますが...。
素晴らしい豪胆ぶりと運の良さを発揮して最後は幸せを掴む主人公です。 さらに幸せだけでなくぞっとするとは何かも知ることができるのですが、そのいきさつがとても意外です。

新潮文庫ということで小さいお子さんには難しい感じとかもありますから親御さんが読んであげるのに適しています。 また少し残酷な話もあるのでそれも注意してください。

こちらでどうぞ