あおいとり

あおいとり 作・絵:ブライアン・ワイルドスミス
訳:きくしまいくえ
出版:らくだ出版

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チルチルとミチルの兄妹が、青い鳥を探すために妖精たちと一緒にいろいろな国を巡りますが、結局みつけることはできません。けれど目を覚ましてみると、自分の家にある鳥かごの中の鳥が、探していた青い鳥だったということに気づくのでした・・・。

メーテルリンクの名作「青い鳥」を、ブライアン・ワイルドスミスが綴ります。妖精たちと訪れる、思い出の国や夜の国、贅沢の国など、極彩色の絵がどれも幻想的です。

チルチルとミチルは、探していた青い鳥は結局自分たちの一番身近なところにあったということに気づきますが、その青い鳥はそのすぐ後、遠くに飛んで行ってしまいます。青い鳥の話の解釈として、青い鳥=幸せと考える人は多いと思いますが、その場合、青い鳥が飛んで行ってしまうという描写は何を表しているのでしょうか・・・?一概にこれといった答えは無く、読む人なりに変わってきそうですね。