バーバパパのはこぶね

バーバパパのはこぶね 作:アネット・チゾン
絵:タラス・テイラー
訳:やましたはるお
出版:講談社

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環境汚染や乱獲に苦しむ動物達のためにバーバファミリーが立ち上がりました。
病気やケガをした動物の手当をし、逃げて来た動物のために避難所を設立。けれども、あとからあとから動物たちが殺到したため、とうとうロケットの箱船をつくって宇宙の小さくてきれいな星をめざしてとんでいってしまいました。その頃、地球では・・・。

動物たちのために、のみ爆弾で人間を追い返したり、ダムをつくったり、高い塀を建てて中世のお城のように避難所を囲ったり、最後は宇宙にまで飛び出してしまったりと、今回のお話はスケールが大きいです。
バーバモジャが毛皮にされそうになっている様子は読んでいてつい笑ってしまいました。たしかに上等で暖かそうな毛皮ですが、毛皮にされるということは殺されてしまうということなので笑ってはいられません。
今回のお話は、環境破壊についてや動物愛護の精神などいろいろメッセージ性が濃いものとなっていますが、最後はにぎやかなバーバまつりで閉めているのが、バーバパパらしくて良いと思います。