モチモチの木

モチモチの木 作:斉藤隆介
絵:滝平二郎
出版:岩崎書店

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峠の猟師小屋にじさまとたった二人で暮らす豆太。 表に生えるモチモチの木が怖くて夜に外のセッチンに一人では行けない臆病者です。 しかしそんな豆太にじさまはいつも優しく付きあってあげます。

ある晩、“モチモチの木にひがともる”話をしてくれます。

それは ひとりの こどもしか みることは できねえ、
それも ゆうきのある こどもだけだ
豆太はモチモチの木にひがともるのを見る事はできるのでしょうか。 またひがともるとはどういうことを言うのでしょうか。

この本もまたみなさん記憶に残っている本だと思います。 話の筋などは覚えていなくても、絵と題名くらいは。 この本はまさに大人になった時に改めて読み直してみて欲しい本で、絵本における絵の重要さをよく感じると思います。 豆太にとっての恐ろしい夜のモチモチの木の姿は切り絵でなくては表現できないでしょう。 ハッキリとした線でいながら暖かみを感じる切り絵の雰囲気を堪能して下さい。

滝平二郎さんの切り絵とのコンビで『ふき 』という作品もあります。 いずれ紹介したいと思います。