あかいふうせん

あかいふうせん 作:ラモリス
文:きしだえりこ
絵:いわさきちひろ
出版:偕成社

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朝、学校へ行く途中で、パスカルは赤い風船をみつけました。パスカルはその風船を自分の兄弟、友だちのように大切にし、どこへ行くにもつれていきます。風船も、そんなパスカルの言葉が分かるようすで、良く言う事を聞いているのでした。
ところがある日、いじめっ子たちがパスカルの風船をつかまえてしまい・・・。

犬や猫が飼いたくても許してもらえないパスカルが、ふわふわと後をついてくる赤い風船を可愛がる気持ちは、動物を飼いたい、もしくは飼った事のある人なら誰でも理解できるものと思います。それだけに、このお話の最後を、悲しく感じる人は多いでしょうのではないでしょうか。
けれどもこの絵本の主題はそれだけに留まりません。同じ人でも、読んだその時々によって感想は変わってくるでしょう。
子どもさんよりもむしろ大人の方にもおすすめの、心に響く一冊です。